平成25年に国土交通省は、「社会資本メンテナンス元年」と位置づけ「社会資本の維持管理・更新についての講ずべき措置」をとりまとめ、取組を始めました。道路施設の一部である消融雪設備についても「維持管理に関する基準•マニュアル等」見直しが始まりました。
これらを背景に、北陸地方の専門企業9社が、複雑化する維持管理及び更新において、お互い知見を出し合い、技術的諸問題を解決して、冬期道路交通確保に取組もうと平成28年に当協会の前身である「北陸融雪技術協議会」を設立いたしました。
それから8年、消融雪技術を取り巻く技術の進歩は目覚ましく、また消融雪の種類が増加しております。
一方で、近年の降雪は気候変動の影響により、短時間で集中的に降る傾向にあります。その結果、北陸地方では毎年のように人・物の移動が停滞し、各所で渋滞や通行止めなどの交通障害が発生しております。
我々は、このような急速に変わりゆく社会情勢や環境変化等の社会的課題を解決していくことが使命であると考え、「協議会」を「協会」とし、「一般社団法人北陸融雪技術協会」を設立するに至りました。
今後、協会としては、「社会的信頼」を高め、より一層、安全・安心な冬期道路交通を確保するための消・融雪の技術の向上に取組むことにより、「雪対策」を担う専門企業集団として今以上に社会に向けて貢献していく所存であります。
令和6年11月1日
一般社団法人北陸融雪技術協会
会長 池野 正志
当協会は、消融雪設備が国内で最も普及している北陸地方の専門企業を中心に知見を出し合って、設計・施工・維持管理から更新に至るまでの技術的諸問題に効率的かつ迅速に対応することにより、冬期の安全で安心な道路交通確保と地域社会の繁栄に寄与することを目的とする。
(1)消融雪技術の向上と効率的改善・改良方法の調査研究
(2)技術の発展普及のための図書作成、発刊
(3)研究会、研修会、講習会の実施
(4)技術の伝承と担い手の教育・訓練の開催
(5)その他この法人の目的を達成するために必要な事業